子育てもそうですが、我々保育教諭の仕事って…
突き詰めるところ、子どものジリツ「自立・自律」を促すことです…
だからこそ、日々の保育の中で
何でも手を出して助けてあげるのではなく…
あえて失敗を経験させたり、葛藤場面を与えたりするのです…

「自立」とは、自分で行うことであり、まさに独り立ちですね…
「自律」は、自分で決めることで、自主性とも言えそうです…

きっと、自分らしい生き方とは、これに成り立つのでしょう…
もちろん我々ゆめの森でも目指す大きな柱のひとつが「自主自律」です…
ですが、大人になって…
「何でも自分でできる」「何でも自分でやらなきゃ」
そうやって抱え込んでしまい、苦しく、生きづらささえ感じている人が
少なくはないのではと感じているのです…

ジリツは、力強く生きる力そのものですが…
「自立・自律」の対義語が「依存・他律」であるなら…
対面にあるものはどちらも切り捨てるべき悪ではないと思うのです…

どうしてもできない時には人を頼ることも生きる力ではないか…
すべてを自分でやってしまうことが自立なのではなく…
できないことには人の力を借りることも立派な自立だと思うのです…
自分で考え、決め、行動し、トライアンドエラーを幾度と繰り返しても
思い描いていた景色にたどり着けなかった時
「ぼくにはだめだッ!だれか~、助けてくださぁ~~~~い!」って
素直に言えちゃうことが…
これからの社会を生き抜く子どもたちに
身に付けてほしいジリツでありしなやかさです…
 
木々の葉が緑から色を変えながら散り…
雪化粧をまとう冬へと続く長く味わい深い2学期は…
保育においても奥深き時節なのです…
デザイナーの「眼」も変わっていく…
子どもと向き合うことの多かった眼は…
友だちとのつながりの変化と共に少しずつ…
子どもの横で同じ方向を見る眼になり…
子どもの遊ぶ背中を見守る眼へと移っていく…
これがまさにジリツとしなやかさの芽を育む眼なのです!

子どもがやりたいと自ら動き出し遊び始めることの先に
トライアンドエラーの種があります…
デザイナーは決して先回りすることなく
そっと傍らで失敗や葛藤を見守るのです…
仲秋に向かう秋の深まり同様…
デザイナーの保育にも深まりを感じる今日この頃…
  

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そろいもそろってここで何をしているのだい…?
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遊びを共有
砂の感触をみんなで楽しんでいます…
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思いを共有
砂場からごっこ遊びは始まった…
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行きました、行きました!
目標は、大きな虫かごを虫でいっぱいにすることなんだとか…
得意でも苦手でも、それぞれに役割りがあります!
目指すものは一緒です…
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秋が溶けだす色の数々…
思い出す… 「はるがとけてる~~!」の名台詞