今日の1時間目、ネイチャーラボの授業がスタートしました。ネイチャーは日本語で「自然」。子ども達はこの半年で触れてきた自然を振り返りました。
イワナ、キウイ、きゅうり、にわとり、お米、いちご、たまご…。大熊町内で出会った様々な自然。でも、これらは他の人が育てているものを体験させてもらったものです。自分達で、このゆめの森で育てたいものは何だろう?果物や動物など様々なアイデアが出ましたが、まずゆめの森にはどんな「育てる」環境があるのかを知る必要があります。大成建設さんに案内して頂いた時に畑があったことを思い出したみんなは、早速畑の様子を見に行くことにしました。


畑に着くと、デザイナー達が傘を伸ばして踊っていました。雨が降る中、土に向かって何かをまいているようです。「これで美味しい野菜が食べられる!」とはしゃぐデザイナー達ですが、プランターで野菜を育てたりおいも栽培の手伝いをしたみんなは知っています。「ただまくだけじゃだめだよ、土をやわらかくしないといけないんだよ!」さらに畑にはたくさんの雑草が。この畑を整地すれば、野菜を育てられます。「みんなの力で畑をきれいにするぞ!」とかけ声を上げ、雨の中草むしりが始まりました。


最初は手で草をむしっていましたが、根が深くひっこぬけない雑草がいくつも。倉庫を探してシャベルを見つけたことでさらに草むしりがスムーズになりました。


草むしりに本気で取り組むみんな。全身にやる気がみなぎっていますが、もう数十分もすれば演劇の練習が始まります。さらに理科のデザイナーから「畑を作るには、雑草を抜き終わったらさらに“クワ”っていう道具を使って畑を耕して、野菜を植える“うね”を作る必要があるんだ」という衝撃の発言が…。そういえば、プランターで野菜を育てる時もやわらかい土を使ったし、いもの苗もきれいに整地された畑に植えたのをみんなは思い出しました。倉庫にあった耕運機もエンジンがつきません。


困ったみんなは、畑や機械に強い人はいないか、これまでの出会いを振り返ります。お家の方やスクールコンシェルジュ(用務員さん)などたくさんの詳しい人を思い出しましたが、いつもお世話になっている松永さんの電話番号を偶然知っているデザイナーがいたため、松永さんに電話をかけることにしました。

電話をかけると、松永さんは二つ返事で「もちろん!」と手伝いに来てくれることを快諾。引き続き、草をむしりながら待っていると、真っ赤な車体のトラクターで颯爽と駆け付けてくださいました。


松永さんは畑の状態を見て、「むしった草は一カ所にまとまってるよりも散らばした方が耕しやすい」とアドバイス。みんなでねこを使って、集めた草を散らしました。トラクターが刃を出して耕し始めると、畑の土がみるみるうちに起こされていきます。

手を使い、道具を使い、機械を使う農作業を体験したみんな。途中、デザイナーが「時間足りないよ~」「機械使わないと絶対無理だよ~」と機械を使うことを促した時がありました。それでもみんな「出来る!」「1日かけてがんばる!」と、手を休めることなく作業を進めていました。デザイナー達の見通しをいつも突き抜けていく子ども達。これからの畑作りがとても楽しみです。
本日昼、双葉事務器様からハンディ扇風機を頂きました。双葉事務器社長さんはゆめの森の子ども達から見て先輩。学校の備品などでお世話になっているのはもちろん、HP等を通して子ども達の学習活動を応援してくださっています。


今回いただいたハンディ扇風機は子ども達の手へ。これから毎年訪れるゆめの森の夏に欠かせない大事な扇風機となりました。双葉事務器の皆様、本当にありがとうございました。

1年生は前期スペースに貼る掲示物を作りました。これからたくさん作られていく思い出をこの木に並べていきます。どんな木になっていくのか、成長を見つめたいです。

6年生はとある魚を切って頭にかぶれるよう工作をしました。このかぶり物は一体どんな場面で使われるのか、ぜひお楽しみにお待ちください!