皆さん、こんにちは。
夏休みが始まりました。大きなミッションを胸に子どもたちはそれぞれ一回こっきりの夏休みに旅立っていきました。ミッションとは、今しかできないことにチャレンジし、この夏のひとりひとりの物語を紡ぐこと。
休み明け、目を輝かせて、雛鳥の如くわれ先にと自分の物語を語る子どもたちの姿が、早くも目に浮かぶようです。楽しみにしているよ。

夏休み初日。あいにくの雨。職員室は寂寞として声なし。かすかにキーボードを叩く音のみ響いています。子どものいない学校は、どこか不完全で、がらんどうのようです。
ふと感傷にかられ、「教室」に行ってみます。いや、正確には「昨日まで教室だった場所」です。今まで住民福祉センターよりお借りしていた多目的室は、すっかり片付いて静まり返っています。動かぬ空気の中、しんしんと無数の思い出が床に降り積もっていくようで、思わず床をなでてみます。ひやりとした指先から、思い出の粒子が染み込んできます。

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静謐の教室 思い つもりけり

1学期、いろいろなことがありました。
4月5月と、全てが落ち着かぬ中、1日はあっという間に過ぎていくのと反対に、1週間がとても長く感じられる・・。時間の特殊相対性理論の不可思議です。
一人、教室に立ち過去を見渡せば、数々の笑顔と同時に、数々の自身への問いかけも去来します。「あのときのこどもたちへの関わり方はベストだったのか」「もっと自分にできたことはなかったか」・・・。
過ぎた時間を悔やんでも、せんなき事と頭ではわかっていても、静謐な教室で、心が振子のように揺れています。
「教育」って何だ?「正しい」って何だ?「ゆめの森らしさ」って何んなんだ?
私たち大人にも、どうやら夏休みの大きな宿題が突きつけられているようです。
静かに、けれども忙しい夏休みが始まりました。

7月5日に行われた乗馬体験の様子です。ご覧ください