このたび、学びのかたちをつくる会(アーキシップスタジオ・大熊町立学び舎ゆめの森・環境デザイン研究所・軽井沢風越学園)として、建築関係者と教育関係者を対象とした二日間のワークショップを下記のとおり実施することとなりました。2年ぶりの開催となる第2回は「まざる・かわる・はじまる」をテーマに、大熊町立学び舎ゆめの森で開催します。

「まざる・かわる・はじまる」—新しい学びのかたちが育む子どもたちと地域の未来

 私たちが当たり前と思ってきた学校の風景。整然と並ぶ四角い教室、黒板に向かって配置された机と椅子。そんな「当たり前」を離れたとき、子どもたちの学びや暮らしはどのように変わるのでしょうか。

 東日本大震災の原子力災害から再生する福島県大熊町に誕生した「学び舎ゆめの森」。2023年、避難先の会津若松市から大熊町に帰還し認定こども園とともに新しい校舎での学校生活がはじまりました。ゆめの森では0歳から15歳までの子どもたちが地域とつながりながら共に過ごし、学んでいます。ゼロからのまちづくりという特別な環境だからこそ実現できた従来の枠を超えた空間設計と学びのかたち。そこで起きている子どもの姿を参考に、多様な視点・観点を持つ人たちが集い、新しい学びのかたちの可能性を探究する第2回「学びのかたちをつくる会」を以下の通り開催します。申し込み受付開始は、4月を予定しています。

主催:学びのかたちをつくる会

(代表:仙田満、アーキシップスタジオ・大熊町立学び舎ゆめの森・環境デザイン研究所・軽井沢風越学園)/事務局(NPO法人底上げ・軽井沢風越学園)

後援:大熊町教育委員会(申請中)

実施日:2025年6月13日(金)・14日(土)の2日間

場 所:福島県大熊町立学び舎ゆめの森(福島県双葉郡大熊町大川原南平2019-1)

対 象:子どもたちの教育・保育環境の建築設計に関係する方、保育・教育関係者で空間設計・環境設計に興味のある方、学校建築等に関係する行政関係の方、教育を核としたまちづくりにご興味のある方

定 員:120人(大学生・大学院生など20名程度)

代表・仙田満(環境デザイン研究所)からのメッセージ

 こども家庭庁もでき、国の政策の中で「こどもまんなか」が議論されています。しかし、私たちの国の学校は、200年前に作られた規律伝達型からなかなか抜け出せていません。子どもたちにとってわくわくする学校をつくろうという運動として、2023年に開催した第一回の軽井沢風越学園に引き続き、今回は大熊町の学び舎ゆめの森を舞台に皆さんと一緒に考えていきたいと思います。学び方も、学ぶ空間も、こどもの主体性を重視する方法に変える事をはじめなければなりません。教育者・保育者は、そこでの学びの方法を、建築家は、そこでの空間の方法をもう一度見直し、議論していくことが重要と思われます。是非、学校という空間、学びや教育に関心をもつ多くの参加者の皆様と、考え、議論し、こども達のために自らのまわりを変える事をはじめていきましょう。

運営委員長・建築家 飯田善彦/共同代表 渡邉文隆(アーキシップスタジオ)からのメッセージ

設計当初に訪れた大熊町にはまだこども達の姿はありませんでした。こども達が生き生きと学べる場所がなければ、町の未来は生まれない。

学校という存在がまちづくりに直結しているこの町だからこそ生まれた学びの形は

一見すると非常に特殊なものに映るかもしれません。

しかしそこには皆さんの日常とも繫がる学びのかたちのきっかけがあるように思います。

ゆめの森の教育大綱に掲げられた「生涯幼稚園児」という理念のもと日常にある普通や当たり前から離れ、はじめて考え探究する幼稚園児のように、新しい視点でゆめの森の日常に目を向けてみてください。

じっくりと混じり合って共に学び、参加者の皆さんの中の何かが変わる、何かがはじまる、そんな2日間を過ごしましょう。

問い合わせ先:事務局(NPO法人底上げ 横山/軽井沢風越学園 辰巳)manabikatachi@sokoage.org