助産師の松本さんを講師としてお招きし、後期課程を対象に思春期講座を行いました。助産師は分娩室で出産をお手伝いする仕事です。「大変だけど素晴らしいことだと分かってもらいたい」と、人間の成長について教えて頂きました。

思春期はホルモンの影響によって体に変化が起きる時期です。女性の体の変化や体調について図で説明してもらい、無理なダイエットが及ぼす影響を学びました。体の変化だけではなく、心の変化についても考えました。その中でも「必ずそうというわけではない。自分らしく生きてほしい」「イライラ、怒りは決して悪い感情ではない」という言葉が印象に残りました。

○どうしたら落ち着くことができますか?
その場から離れることや好きなことをする。深呼吸をする、誰かに自分の気持ちを聞いてもらうなどの方法があります。
○性自認について
「自分はどう生きるかは、自分で決める」「他の人が決めることではない」「一人一人違うから素敵」
○好きな人との関係を考えよう
お付き合いをするのは自由だけど・・・。感染症の種類や予防方法、同意の大切さ(気持ちを言葉で伝えること)について学びました。

「あなたの心と体は大切です」という気持ちを、他の人にどのように伝えていくのでしょうか。

DV(夫婦間で起こる暴力)やデートDV(結婚していない恋人への暴力)にどんな種類があるのか。身体的、精神的、性的、経済的、デジタル暴力があることを学びました。体への暴力、友人関係を制限し孤立させる精神的暴力、デジタル暴力とはリベンジポルノ、デジタルタトゥー、デジタル性暴力(SNSを通じた被害)、ストーカーも暴力、暴力は心と体を傷つけること、「恐怖だけしか残らない」暴力を使わない方法を考えていくことの大切さを考えました。

それぞれ基本的人権や自己決定権をもつ価値ある人であり、尊重するとは考えを受け入れてお互いを大切にすることを学ぶことができました。

「命を大切にすることと繋がっていると思いました」と振り返りました。ありがとうございました。