テイラー・アンダーソン記念基金より、ゆめの森へ本棚が寄贈されました。こども園、義務教育学校の児童生徒たちが贈呈式に参加し、テイラーさんの思いを受け取りました。宮城県石巻市の遠藤さんより「人の思いが繋がっていくことを実感してくれたら嬉しい」とお話があり、セコイヤという世界一大きくなる木や赤茶のレッドウッドが使われていることを教えて頂きました。




代表生徒が本や図書カードを受け取り、いよいよ本棚のお披露目です。
「日本とアメリカの架け橋になりたいという思いを引き継ぎ、東北地方の学校の復興を援助しています。本棚にも架け橋をイメージしたアーチをデザインしています」


テイラー・アンダーソンさんは2011年3月11日に起きた東日本大震災の津波で報告された最初の米国人犠牲者でした。テイラーさんはJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)で来日し、宮城県石巻市の幼稚園、小学校、中学校の生徒たちに英語を二年半に渡って教えていました。震災直後、子供たちの無事を見届けているのがテイラーさんの最期の姿となりました。
テイラーさんの母校であるセント・キャサリン高等学校に法律に関することや必要な管理体制が備わっていたことにより、アンダーソンさん一家は学校側の協力を得て、2011年3月21日の週には「テイラー・アンダーソン ’04 記念基金」が設立されました。
ご遺族がテイラーさんの夢であったアメリカと日本の架け橋になるという遺志を引き継ぎ、石巻と東北地方の学生、学校、家族の皆さんの復興援助・支援することがテイラー・アンダーソン記念基金の主な目的です。 そして2014年7月に、現在の日本法人NPO「テイラー・アンダーソン記念基金」が誕生いたしました。東日本大震災の被災地の皆様と長く寄り添いたいというアンダーソンご一家の強いご希望です。
(「テイラー・アンダーソン記念基金」https://tamf.jp/about-us/ )


代表児童生徒がお礼の言葉を伝えました。
「私たちのために素敵な本棚を寄贈してくださり、ありがとうございます。大熊町らしいデザインで、素敵だなと思いました」
本棚のデザインは“大熊町らしさ”を意識して、熊をリクエストしていました。木のぬくもりや色味がゆめの森にピッタリな素敵なデザインに仕上げて頂きました。本当にありがとうございます。
中学校の英語の教科書には「テイラー・アンダーソン記念基金」について載っています。学習した生徒は「英語の授業でやったので、名前を聞いて驚きました。教科書にはテイラーさんの日本に来てからのことが載っていました」と、帰りの会で感想を話してくれました。これからゆめの森の校舎の中で、大切に使っていきたいと思います。