てるてる坊主に込めた願いが通じて…

無事に広いグラウンドでスポーツフェスティバルが開催されました…
12年振りに、ここ大熊町で…

暑くもなく寒くもない絶好のスポーツ日和…
ちょっと降りだした雨は、
ボルテージの上がりきった我々を冷ますにはちょうど良くもあり…
参加者総勢約240名のもと盛大にスポーツの祭典が行われたのでした…

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100点どころか、はなまる100個!!
毛玉になっちゃうくらい、なでなでしてあげたかったよ…


バッチリ! 堂々たる「はじまりの言葉」からスタートし…

親子でミッションをクリアしたり…
お友だちと力を合わせてひとつの事を成し遂げたり…
「真剣」に「本気」でがんばりました!
その隣でニコニコ笑顔のお家の人たち!
 
終盤、参加者全員が「鮭」に扮し…
産卵のために幾多の困難を乗り越え川を遡上する様になぞらえた
競技種目「しゃけのジャマしちゃだめだっぺ」
 
200匹程の鮭がグラウンドを行ったり来たりする光景は圧巻!
 
この種目、ジャンケンを三回連続で勝たないと…
産卵場所となる玉入れの場所までいけないんです!
行けたとしても、簡単な玉入れではないんです! 
「入るぞっ!」と思うと、熊がスッと出てきて遮るのです!
 
それでも何とか産卵し命のバトンをつないだ鮭…
卵を産む前に途中で力尽きてしまった鮭…
「鮭の一生」がリアルに表現されています!
 
閉会式では…
スポーツフェスティバルのプロジェクトリーダーのデザイナーより…
この種目設定への思いと、次年度に対する思いが語られた。

「今日ここで約240名の鮭を放流いたします。鮭は放流した場所に戻るといいます。次年度さらに新たな仲間を増やしてここ学び舎ゆめの森に帰ってきてくれることを願っています!」

大熊町に寄り添った素敵なコンセプトだなぁ… 
ゆめの森のデザイナーっぽいなぁと感じたのでした…
 
競技で産み落とされた卵は
おそらくトータル150個は超えていたかと思います。。。
これが孵化して稚魚となるとすると…
来年はおそらく400匹を超える鮭が集まることでしょう!

夢がさらに膨らみます!

「お~ちゃん」と「く~ちゃん」が落とした大熊町の特産品…
ゆめの森の子どもたちが、様々な種目の中で見つけてくれて…
無事に2頭のもとに戻ったのでした…

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「キウイ」に「なし」そして「鮭」

そして、閉会式には「ま~ちゃん」が登場です!

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「ごめんね~、遅くなっちゃて…」

「お~ちゃん」「く~ちゃん」「ま~ちゃん」3頭そろって…
「お~」「く~」「ま~」 というわけです!


 
思い出す…
震災前には、園児と一緒に毎年稚魚を放流し、
秋には簗場(やなば)見学に行っていたことを…
 
稚魚を小さなバケツですくって、そぉ~っと川に放流するのです…
「ぼくたちが4ねんせいになるころもどってくるんだって…」
「おおきくなるんだよ~!」と見送るのです…
 
そして、秋になると簗場見学に…
仕掛けられた網で、産卵のために遡上する鮭を捕獲し…
軽トラックの荷台に投げ込まれ…
近くの孵化場で採卵し、その身は捌かれる…
暴れるサケの頭を棍棒で叩く音が響き渡る!
目を背けたくなる「光景」と「音」であるが…
私たちは「命をいただいている」ことを目の当たりにするのでした!
「生きる」ために「活きた教材」でした!
 
そこでいただく献立「はらこ飯」と「鮭の具だくさん汁」は…
まさに「生きた教材」でした!
 
スポフェスの競技種目によって…
「おおくま」の物語が紡がれたのでした…