皆さん、こんにちは。
今日は先日行われた「多文化共生授業」の様子をリポートしたいと思います。
今週の火曜日、我がゆめの森メンバーであるオーストラリア出身のベン先生のご家族が来日されました。加えて、大熊町在住の外国人5名の方がゆめの森にお越しくださり、9年生から5年生までが、英語と日本語を駆使して精一杯のおもてなしをしました。その奮闘をご紹介いたします。

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韓国・中国・ネパール・フランス・マレーシア・オーストラリア。世界の国から「こんにちは!」

お客様がいらっしゃる前日、みんなで作戦会議を開きました。実は大熊在住の外国人の方々は日本語が堪能でコミュニケーションに全く支障はありません。しかし、ベン先生のご家族はオーストラリア在住ですので、日本語がわかりません。お客様みんなが楽しめるように、日本語、英語の二本立てでおもてなしを考えなければなりません。9年生はともかく、5・6年生にはなかなかハードルが高い問題です。進行を考えた結果、校舎内の自分たちのお気に入りポイントを紹介する「ゆめの森ツアー」を挙行する事になりました。英語メインのおもてなしは、9年生が中心となり、日本語OKグループはみんなでコースを考えました。

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ゲストの皆様も、学校の様子に興味津々。

さて、迎えた当日。前日立候補で選ばれた司会者を中心に、ウェルカムのご挨拶から英語と日本語で進行していきます。
最初は少々緊張気味の児童たちでしたが、フレンドリーなゲストのお力もあって、すぐに打ち解けることに成功したようです。
次第に、「こっちは〜」「こっちは〜」と、我先にと先を争うように紹介を続ける児童たち。一度話し始めたら、楽しくなって止まらなくなってしまった様子に、ゲストもデザイナーも嬉しい困惑です。

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屋上の遊具では、大人のゲストが大興奮!

ツアーの後は、二つのグループに分かれ各国の挨拶を勉強したり、学校の様子を教えあったりしました。ここでも、互いに質問は尽きません。あっという間に時間は過ぎ、終わりの時間となってしまいました。盛り上がっている皆さんに、終わりの時間を告げることが申し訳ないくらいでした。再会を約束し、お別れしました。
時代は変わり、世界は近くなりました。ネットの中はもちろんですが、ここ大熊町にも至る所に世界への扉があり、優しい仲間たちが手招きしています。その扉の存在に気付き、自ら飛び込むことができるのか。そんな勇気をみんなで育んでいきたいと思います。