暖かな春の訪れを感じるこの佳き日に、学び舎ゆめの森では2回目の卒業式を行いました。

来賓の皆様や在校生に見守られ、卒業生第3号の誕生です!

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登校した在校生たちは卒業生へのメッセージを書いたり、式の最終確認をしたりしながら待ちました。後期課程の代表者は卒業生と担任の先生の胸に花をつけました。「卒業おめでとう!」「ありがとう」の声が飛び交い、温かな気持ちになる時間でした。お別れの時間が近づいています。

ホワイトボードに寄せ書き♪
卒業生へ
9年生担任の先生へ
式が始まる前のリクエスト演奏タイム

来賓の方が入場し、式が始まります。ピアノとヴァイオリンの生演奏が会場に響き渡り、卒業生が入場します。ピアノはゆめの森のデザイナーが演奏し、ヴァイオリンは始まりの式でもお世話になった信州アルプス交響楽団コンサートマスターの嶋田雄紀さんが演奏します。朝早くから来校し、準備していただきました。ありがとうございます♪

入場曲はバッハのピアノ独奏曲
卒業証書授与

校長式辞(一部抜粋)

私が「科学者にとって大切なことは何か」と聞いた際、「失敗を恐れないこと。研究は9割9分9厘失敗である」と即答した姿に感動しました。アインシュタインは生涯で248の著作を書きました。今日の科学を支えている理論はそのうちの数ページかもしれません。天才と呼ばれる彼らとて、打率は1割はおろか1厘の世界で挑戦を重ねました。しかし彼らはその空振りを失敗とは思わず、試行錯誤を重ねてきたのでしょう。好きなことを追求したした数が質を生む。そのことを見抜いている姿に心打たれました。

自分らしく、自らを未来へと導く旅へ、自信を持って踏み出してください。私たちゆめの森の仲間たち一同で応援し続けています。これからの人生の旅が輝かしいものであることを願い、式辞といたします。ご卒業、誠におめでとうございます。

教育長告辞
町長祝辞
議会議長祝辞
卒業記念品授与

在校生代表による送辞から一部抜粋して紹介します。

 授業で一緒になる時に、いろいろ難しい勉強をしていてすごいなと思いました。数学の授業では中学校3年生の難しい計算をしていて、英語では英作文を一生懸命書いていましたね。黙々と取り組む姿が印象に残っています。休み時間や給食の時間に話すことができて楽しかったです。面白い話題をいつも話してくれて、那音くんは話をするのが上手だなと思いました。そして、4Cの授業では演劇の練習を一緒にやりました。稚児獅子舞の練習では、那音くんの踊りを参考にして覚えました。短い間ですが、頼りになる存在でした。

「みんなで歌を贈ります」を合図に、全校生から卒業生へ歌を贈りました。演劇公演「きおくの森」のラストシーンでも歌われている「たねをまこう」は、これからの旅立ちにもピッタリな一曲です。

たねをまこう  作詞・作曲 関口直仁
たねをまこう
未来めざし 枝をひろげ
過去の日々に 根を伸ばして
つながりゆく いのちよ
わたしたちよ
まだ見ぬ明日 豊かにする
はじまりの樹 ねがいこめる
ずっとずっと 伸びるように
ずっとずっと 実をつけますようにと
たねをまこう
未来めざし 枝をひろげ
過去の日々に 根をのばして
つながりゆく いのちよ
わたしたちよ

卒業生代表による答辞から一部抜粋して紹介します。

 普段の学校生活の中で後輩である皆さんと一緒に学んだり、遊んだり、笑いあったりした日々が、とても温かく感じたのを覚えています。私は皆さんと会えたことを、とても嬉しく思っています。みんなと一緒じゃなかったら、ここまで楽しく過ごせなかったでしょう。ありがとうございました。これまでの皆さんとの日々は、私の心で色褪せることなくいつまでも残り続けるものだと思います。そして、受験の際も多くのサポートをしてもらいました。南郷先生には推薦状を書いて頂いたり、ベンには作文の添削や面接の練習に付き合ってもらったり、背中を押して頂きました。そして何より、この十五年間私の成長を見守っていてくれた家族の応援やサポートがあってここまで来れました。今まで私を支え続けてくれた皆さん、本当にありがとうございます。温かく迎えてくれた後輩の皆さん、半年間ありがとうございました。これからも学び舎ゆめの森を盛り上げていってください。応援しています。私は将来の夢に向かって旅立ちます。医学研究者として、今はまだ治せない難病に罹っている人達を助けたいと考えています。その道のりは楽な道ではないでしょう。壁にあたることもあると思います。しかし、その度にこの学び舎での経験が私を導き、壁を越える助けになるでしょう。これからも夢に向かって、一生懸命に努力していきたいと思います。

「学び舎ゆめの森のうた」斉唱
卒業生退場

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式が終わった後は写真撮影を行いました。「式辞や祝辞の中で自分の名前が呼ばれて、嬉しかったです!」と感激していました。

お見送りまでは控え室で最後の学活をして過ごしました。お見送りはハイタッチ!「おめでとう!」「またね~」

「もう1回、ハイタッチしよう!」「頑張ってね!」と声をかけていました

校旗を先頭にお見送り

在校生たちは最後まで手を振って、声をかけました。「いってらっしゃい!」未来へ向かって新たな一歩を踏み出した卒業生!本当におめでとうございます。