桜咲きほこるこの春の佳き日に、大熊町長吉田淳様、大熊町議会議長仲野剛様をはじめとしたご来賓の皆様、保護者の皆様に見守られ、はじまりの式を挙行できますことは誠に喜ばしく、ご列席の皆様に厚く御礼申し上げます。

 さて、入園・入学そして転入したみなさん。ようこそゆめの森へ。教職員、在校生、在園生一同、皆さんを歓迎いたします。たくさん遊んで、たくさん学んで、たくさんの友達をつくって、一緒にゆめを膨らませていきましょう。

 ゆめの森は「わたし」を大事にし 「あなた」を大事にし みんなで未来を紡ぎ出す ところです。

 「わたし」は何が好きか、何ができるようになりたいか、思いっきり好きなことを追求してください。

 そして「わたし」を大事にするのと同じくらい、「あなた」も大事にしてください。お友だちや周りの人が幸せになるように、助けてあげてください。みんなで、ゆめの森を優しい場所にして行きましょう。

 ひとりひとりが「好き」なことを一生懸命頑張り、ひとりひとりの枝がゆめに向かってめいっぱい腕を伸ばした大きな木となる。ひとりひとりの大きな木が、互いを気遣い合い木漏れ日が降り注ぐ優しい森となる。それが、ゆめの森が思い描く未来です。そんな未来を、ここ大熊の地から一緒に創っていきましょう。

 保護者の皆様へ申し上げます。ゆめの森は、0歳からのシームレスな学び舎として、多様な個が集う学び舎です。唯一無二の存在であるひとりひとりの子どもたちの好きなことや興味関心の種を大切に育み、芽吹きを支え、大樹へと育つ学び舎です。その森に陽の光や恵みの雨をもたらす日々は、私たち教職員と保護者の皆さまによる協働作業です。共に、みんなでみんなを、この森を育んでいただけますようお願い申し上げます。

 地域の皆様へ申し上げます。大熊に学校と園が帰還してから一年、皆様にたくさんの愛情とお支えをいただき、子どもたちはたくさんの大熊の人や豊かさに出会い、充実した日々を過ごすことができました。厚く御礼申し上げます。今年度も、ゆめの森は大熊を舞台とした遊びと学びを加速して参ります。引き続きのお力添えをよろしくお願い申し上げます。

 むすびに、今日ここに集った全ての子どもたちの夢の木を、天まで届く大樹へと育むことを園・学校教職員一同で決意し、式辞といたします。

令和6年4月8日 学び舎 ゆめの森 園長・校長 南郷 市兵