育む力 育てたい姿

第15話 見えない哲学は、伝わらない

~子どもを信じる学校であり続けるために~

前回は、「学びは、時間や場所を越えて広がっていく」をテーマに、教室だけが学びの場ではないことをお伝えしました。

この15話を通して、私たちが本当にお伝えしたかったことがあります。

それは、学び舎ゆめの森が大切にしている教育の哲学です。

目次

教育には、「見えない願い」があります

学校では毎日、さまざまな教育活動が行われています。

自由進度学習。

未来デザイン。

探究学習。

対話を大切にした授業。

子どもを待つ関わり。

一つ一つは目に見える「活動」です。

しかし、その活動には、目には見えない願いがあります。

「なぜ、この学びを大切にしているのか。」

「どんな子どもに育ってほしいのか。」

その背景にある思いや考えが伝わらなければ、学校の取組は単なる方法として受け取られてしまいます。

だからこそ、この連載では、活動そのものではなく、その根底にある教育観をお伝えしてきました。

すべては、一つの願いにつながっています

この15話では、

「学習者主体の学び」

「待つ教育」

「自由進度学習」

「問いを大切にする授業」

「子どもを信じる関わり」

「未来デザイン」

など、さまざまなテーマを取り上げてきました。

一見すると、それぞれ別々の取組のように見えるかもしれません。

しかし、私たちの中では、すべてが一つにつながっています。

それは、

子どもたちが、自ら考え、自ら学び、自ら育っていける人になること。

そのために私たちは、

待ちます。

問いを大切にします。

委ねます。

対話を重ねます。

そして、子どもを信じます。

子どもは、可能性をもった存在です

私たちは、子どもを「教えられる存在」としてだけ見ているわけではありません。

子どもには、自ら考え、仲間と学び合い、自分の力で成長していく力があります。

もちろん、そのためには大人の支えが必要です。

だからこそ、私たちは答えを急いで与えるのではなく、一人一人の歩みに寄り添いながら、その子らしい学びを支えていきたいと考えています。

子どもを信じること。

それが、ゆめの森の教育の原点です。

学校と家庭が、同じ方向を向いて

この連載を書き始めたのは、学校で取り組んでいることを紹介したかったからではありません。

「なぜ、その教育を大切にしているのか。」

その思いを、保護者や地域の皆さんと共有したいと思ったからです。

学校だけで子どもは育ちません。

家庭だけでも育ちません。

地域だけでも育ちません。

学校・家庭・地域が同じ願いをもち、同じ方向を向くことで、子どもたちは安心して挑戦し、成長していくことができます。

この連載が、そのきっかけになっていたら、とても嬉しく思います。

おわりに

夏休み期間中、全15話にわたり「ゆめの森が大切にしていること」をお届けしてきました。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

明日からは、いよいよ二学期が始まります。

子どもたちは、さまざまな経験を重ねながら、また新しい学びに挑戦していきます。

私たち教職員も、一人一人の子どもと向き合いながら、「子どもを信じる教育」を大切にし、日々の実践を積み重ねていきたいと思います。

そして、この連載もここで終わりではありません。

二学期の実践を通して新たに見えてくること、子どもたちから学ばせてもらうことを大切にしながら、冬季休業中には、新たなテーマで再び「ゆめのおと」をお届けしたいと考えています。

これからも、子どもたちの姿を通して、学び舎ゆめの森が大切にしている教育を、少しずつ言葉にしていきます。

保護者の皆様、地域の皆様とともに、子どもたちの未来を育んでいけることを願っています。

ありがとうございました。

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