~「任せる」のではなく、「信じて育てる」という教育~
前回は、「話を聞けない子」ではなく、「話を聞ける環境」をつくることの大切さについてお伝えしました。
今回は、子どもたちの主体性を育てる上で、私たちが大切にしている「委ねる」という考え方についてお話しします。

前回は、「話を聞けない子」ではなく、「話を聞ける環境」をつくることの大切さについてお伝えしました。
今回は、子どもたちの主体性を育てる上で、私たちが大切にしている「委ねる」という考え方についてお話しします。
目次
大人はつい、
「自分でやった方が早い。」
と思ってしまうことがあります。
子どもが時間をかけて考えていると、答えを教えたくなる。
失敗しそうになると、先回りして手伝いたくなる。
その気持ちは、子どもを思うからこその優しさでもあります。
しかし、その瞬間に、子どもが自分で考え、挑戦し、成長する機会を奪ってしまうこともあります。
「委ねる」と聞くと、「放っておくこと」と思われるかもしれません。
しかし、私たちが考える「委ねる」は少し違います。
子どもを信じて、一歩引いて見守ること。
困ったときには支えられるように準備しながら、自分で考え、自分で動く時間を大切にすることです。
時間はかかるかもしれません。
思うように進まないこともあります。
それでも、自分で乗り越えた経験は、子どもにとって大きな自信になります。
子どもたちは、大人から信じてもらえていると感じたとき、
「やってみよう。」
という気持ちになります。
役割を任されること。
自分の考えを尊重してもらえること。
仲間と協力して一つのことをやり遂げること。
その積み重ねが、自分で考え、自分で行動する力を育てていきます。
私たちは、「失敗しないこと」よりも、「挑戦できること」を大切にしています。
これは、学校づくりにも同じことが言えます。
子どもたちが互いを信じて支え合うように、教職員もまた、互いを信じながら学校をつくっています。
一人が頑張る学校ではなく、一人一人の力を生かしながら支え合う学校。
その姿は、子どもたちにとっても大切な学びになっています。
「委ねる」とは、責任を手放すことではありません。
相手の力を信じ、その成長を待つことです。
子どもは、信じてもらえることで挑戦し、挑戦することで成長していきます。
ゆめの森では、一人一人を信じ、その子らしい挑戦を支えながら、自ら学び、自ら育つ子どもたちを育んでいきたいと考えています。
次回、第12話「みんな違っていい。でも、一人にはしない」では、一人一人の違いを大切にしながら、仲間とともに学ぶ「個別最適な学び」と「協働的な学び」についてお伝えします。