育む力 育てたい姿

第11話 委ねることは、信じること

~「任せる」のではなく、「信じて育てる」という教育~

前回は、「話を聞けない子」ではなく、「話を聞ける環境」をつくることの大切さについてお伝えしました。

今回は、子どもたちの主体性を育てる上で、私たちが大切にしている「委ねる」という考え方についてお話しします。

目次

「自分でやった方が早い」

大人はつい、

「自分でやった方が早い。」

と思ってしまうことがあります。

子どもが時間をかけて考えていると、答えを教えたくなる。

失敗しそうになると、先回りして手伝いたくなる。

その気持ちは、子どもを思うからこその優しさでもあります。

しかし、その瞬間に、子どもが自分で考え、挑戦し、成長する機会を奪ってしまうこともあります。

委ねることは、見守ること

「委ねる」と聞くと、「放っておくこと」と思われるかもしれません。

しかし、私たちが考える「委ねる」は少し違います。

子どもを信じて、一歩引いて見守ること。

困ったときには支えられるように準備しながら、自分で考え、自分で動く時間を大切にすることです。

時間はかかるかもしれません。

思うように進まないこともあります。

それでも、自分で乗り越えた経験は、子どもにとって大きな自信になります。

子どもは、信じられることで育つ

子どもたちは、大人から信じてもらえていると感じたとき、

「やってみよう。」

という気持ちになります。

役割を任されること。

自分の考えを尊重してもらえること。

仲間と協力して一つのことをやり遂げること。

その積み重ねが、自分で考え、自分で行動する力を育てていきます。

私たちは、「失敗しないこと」よりも、「挑戦できること」を大切にしています。

学校も、一人ではつくれません

これは、学校づくりにも同じことが言えます。

子どもたちが互いを信じて支え合うように、教職員もまた、互いを信じながら学校をつくっています。

一人が頑張る学校ではなく、一人一人の力を生かしながら支え合う学校。

その姿は、子どもたちにとっても大切な学びになっています。

おわりに

「委ねる」とは、責任を手放すことではありません。

相手の力を信じ、その成長を待つことです。

子どもは、信じてもらえることで挑戦し、挑戦することで成長していきます。

ゆめの森では、一人一人を信じ、その子らしい挑戦を支えながら、自ら学び、自ら育つ子どもたちを育んでいきたいと考えています。

次回、第12話「みんな違っていい。でも、一人にはしない」では、一人一人の違いを大切にしながら、仲間とともに学ぶ「個別最適な学び」と「協働的な学び」についてお伝えします。

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